統計物理学   Advanced Statistical Physics

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担当教員
西森 秀稔  高橋 和孝 
使用教室
月3-4(S636)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
17002
シラバス更新日
2011年10月1日
講義資料更新日
2013年10月7日
学期
後期

講義概要

以下の問題について講義する。
1. 相転移とは何か、そしてそれは熱力学・統計力学的にどのように記述されるのか。
2. 相転移に伴って起こる臨界現象の性質。相転移を観測すると何が見えるのか。
3. 各々の系において、相転移が具体的にどのようにして起こるのか。厳密に解ける例および近似的に解く種々の方法。
4. 臨界現象の普遍性。

講義の目的

統計力学を用いて、相転移・臨界現象の理論を概説する。特に、臨界現象の普遍性について、くりこみ群の方法を用いて理解することを目的とする。

講義計画

1. 統計力学の基礎
2. 相転移とは何か
3. 平均場理論
4. Landau理論
5. 可解模型の解析
6. スケーリング理論
7. くりこみ群
8. くりこみ群の具体例
9. 連続対称性のある系
10. 非平衡統計力学の基礎

教科書・参考書等

教科書: 講義ノートを配布する。
参考書: 西森 秀稔「相転移・臨界現象の統計物理学」(培風館),H. Nishimori and G. Ortiz, Elements of Phase Transitions and Critical Phenomena, Oxford University Press 2011.

関連科目・履修の条件等

統計力学の基礎を理解していること。

成績評価

試験とレポートによる。

担当教員の一言

くりこみ群は、相転移・臨界現象を記述する手法であるだけでなく、物理学におけるものの見方・考え方そのものに影響を与えた重要な理論です。「普遍性」とは何かを理解してもらいたいと思います。

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