「固体ナノ構造による量子状態制御」
半導体量子ドットや超伝導体の回路などの固体ナノ構造によって、人工的な量子状態を設計・作製し、様々なコヒーレント現象を制御・観測する研究が行われている。本講義では、量子情報技術の基礎を解説するとともに、固体ナノ構造における量子コヒーレント制御に関する最近の研究進展を紹介する。
1:イントロダクション:量子情報技術の概要、さまざまな固体ナノ構造
2:量子計算の基本要素と量子並列処理(量子アルゴリズム)
3:量子ダイナミクスと量子状態制御
4:量子統計:密度行列のマスター方程式、システム+環境モデル、デコヒーレンスの物理、
5:量子状態制御の応用