本演習はこれから大学、企業などで研究者を目指そうと思っている学生を対象にします。研究者は、テーマをどのように選び、予算を確保し、研究を実行し、研究を行った後にどのように報告(発表)を行うかの能力が必要となります。この一連の過程は個人で研究を遂行するときのみだけではなく、研究のマネージメントの場面、申請書の作成の場面でも同様の考え方が必要になります。
これらの考え方について、講義とともに学術振興会の特別研究員の申請書類を模擬的に作成してみる演習、面接などにも有効な口頭発表の簡易演習などを通して学習していくことを目的にします。将来、自らが研究を企画し、グループで研究を行っていくようなマネージメントについては、これら一連の能力とは異なる能力が必要となります。これについても簡単に触れることで、今後、研究者として心得ておいたほうが良いこと、知っておいたほうが便利な知識などについての講義をします。また、この申請書の作成は、卒業論文、修士、博士論文の作成、学会の予稿等の作成などにも有効なトレーニングになります。
これによって、社会に出て独立した研究者として活躍する際によりスムーズに研究活動を実践していくことができます。
1. 予備知識
1.1 いろいろな研究組織
1.2 予算の流れ、種類
1.3 学術振興会の特別研究員
2. 申請書類の書き方
2.1 各記載項目の書き方
2.2 申請書作成演習
3. 口頭発表
3.1 面接などの口頭発表でのプレゼンテーションのこつ
3.2 口頭発表の簡易演習
4. 研究マネージメント
教科書等は特になし、各種HPの打ち出したもの、切り抜き等を使う
出席と最後のレポートによる評価