講義目的:固体の示すさまざまな性質が,量子力学と統計力学を基礎としてどのように理解されるかを講義する。前半では,主に,自由電子模型と原子の有効ポテンシャルである擬ポテンシャルをもとに,金属から半導体までその電子状態や格子振動が統一的に理解されることを講義する。後半では,主に,電子格子相互作用や電子間相互作用の効果が電子状態に及ぼす影響について講義する。
固体の示すさまざまな性質が,量子力学と統計力学を基礎としてどのように理解されるかを講義する.前半では,主に,自由電子模型と原子の有効ポテンシャルである擬ポテンシャルをもとに,金属から半導体までその電子状態や格子振動が統一的に理解されることを講義する.後半では,主に,電子格子相互作用や電子間相互作用の効果が電子状態に及ぼす影響について講義する.
1.自由電子模型(電子ガス, 誘電関数, 励起スペクトル, 遮蔽効果, 格子振動とKohn
異常)
2.固体の電子状態(周期ポテンシャル中を運動する電子, エネルギー帯, 有効
ポテンシャル)
3.単純金属(原子球半径, バンド構造によるエネルギー, バンドギャップの効果)
4.半導体の電子状態(原子軌道法, 自由電子近似)
5.電子格子相互作用(フォノン, 音響型フォノンとの相互作用, 金属での電子格子
相互作用, 電子間有効相互作用とクーパーの不安定性, ポーラロン)
数回のレポート