前半は、天体物理学の基礎的な知識として代表的な天体と放射過程、そして高エネルギー天体に特徴的な降着円盤と宇宙の衝撃波について学ぶ。後半は、始めにビックバン宇宙論について復習した後、ビックバン宇宙論の問題点を指摘し、インフレーションがどのようにその問題点を解決するかについて説明する。その後、インフレーションのモデルやダイナミクス、インフレーション中に生成される密度揺らぎや原始重力波の生成機構やその性質について説明を行う。
前半は、 恒星、銀河、星間物質などさまざまな天体の構造、生成と進化、電磁波や粒子の放射過程を最新の観測と関連づけて理解する。 後半は、宇宙初期の歴史であるインフレーション宇宙論について講義し、インフレーション理論とその時代に生成される原始揺らぎの性質を理解する。
前半は主に河合が担当し、後半は山口が担当する。
1. 観測的宇宙物理学の基礎
2. 恒星と銀河
3. 星間物質
4. 輻射輸送の基礎
5. 電磁放射の素過程
6. 降着円盤の構造
7. 衝撃波と超新星残骸
8. ビックバン宇宙論の復習
9. インフレーション理論
10. インフレーション模型
11. 線形摂動論
12. ゲージ変換
13, 曲率揺らぎの不変性
14. 原始揺らぎの生成
・(参考書)
・Lyth, Liddle, 「The Primordial Density Perturbation」、Cambridge University Press
特に条件等はない
レポートにより評価する。
特になし