ハドロン物理学   Hadron Physics

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担当教員
柴田 利明 
使用教室
金5-6(H117)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
16008
シラバス更新日
2013年5月24日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期

講義概要

ハドロン物理についての入門講義で、素粒子物理・原子核物理についての理解も確認しならが授業を進める。ハドロンはバリオンと中間子に分けられるが、バリオンは陽子、中性子など我々の世界を構成する粒子である。中間子は陽子、中性子などの間の力を媒介する。現在では、ハドロンはクォークレベルで理解されていて、量子色力学(QCD)という強い結合をもった色の自由度による相互作用によって特徴づけられている。その性質を説明する。

講義の目的

ハドロンは強い相互作用をする粒子の総称で、クォークや反クォークから構成されている。相互作用を媒介するのはグルーオンで、色の自由度によるSU(3)対称性をもつゲージ理論に基づいている。ハドロンの質量、スピン構造の起源などを、素粒子物理・原子核物理の理解を確認しながら解説する。

講義計画

1. ハドロン:バリオンと中間子、強い相互作用の特徴
2.アイソスピン、ストレンジネスと対称性
3.クォーク模型
4.グルーオンと色の自由度
5.漸近的自由と摂動的QCD(量子色力学)
6.色によるクォークの閉じ込め
7.散乱と束縛状態
8.ハドロンと弱い相互作用

教科書・参考書等

教科書:「素粒子・原子核物理入門」ポッフ他著、丸善出版

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

授業中の演習の解答、試験

担当教員の一言

予習と質問がこの授業では重要な要素を占めます。 演習を多く取り入れて授業を行います。

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