非常勤講師によって量子物理学・ナノサイエンス分野における最先端の研究成果を講ずる。
21cm線を用いた宇宙論について解説する。基礎的事項からはじめ、宇宙論の様々な側面(例えば、インフレーションモデルなど)のプローブとしての21cm線について論じる。
1.21cm線の基礎的事項
2.21cm線の揺らぎとパワースペクトル
3.21cm線による宇宙論的パラメタ等に対する(将来観測からの)制限
4.密度揺らぎの非ガウス性と21cm線
5.21cm線の観測
参考文献として以下のレヴュー論文を挙げておく:
1. S.Furlanetto, S.P.Oh and F.Briggs,"Cosmology at Low Frequencies: The 21 cm Transition and the High-Redshift Universe" Phys. Rept. 433, 181 (2006)
2. J.R.Pritchard and A.Loeb,"21 cm cosmology"
arXiv:1109.6012
ビッグバン標準宇宙論についての基礎的知識があることが望ましい。
出席とレポートによる成績評価。