原子核物理学   Nuclear Physics

文字サイズ 

担当教員
中村 隆司  肥山 詠美子 
使用教室
月3-4(S521)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
16007
シラバス更新日
2012年3月30日
講義資料更新日
2012年3月26日
学期
前期

講義概要

不安定核をキーワードとして核物理の最前線を紹介する。特に中性子過剰限界に現れる特徴的な構造や反応形態について、様々な実験手法・結果を例示しながら説明する。核物理の応用問題として天体核反応や中性子星の物理についても触れる(中村)。原子核の構造とそれに関わる諸現象について理論の面から解説する。また、核現象を通じた広い意味での基礎物理学研究についても触れる(肥山)。

講義の目的

原子核物理学において習得すべき基礎的な領域、および最近のトピックスについて、実験と理論の両面から、わかりやすく解説する。
4月・7月は中村が担当し、不安定核の最近の実験を紹介するとともに、関連する核物理学(構造、反応)の基礎、有限量子多体系の特徴について講義する。
5月・6月は肥山が担当し、ハドロン物理について基礎的な内容を解説するとともに、ストレンジネス核物理の最近の発展を講義する。

講義計画

理論部分は集中講義形式で行う。日程等、決まり次第掲載するので、HP及び掲示板を確認すること。

実験(中村4月、7月)
1.不安定核の物理の概観
2.中性子ハロー核
3.不安定核の分解反応
4.殻構造の破れ
5.天体核反応

理論(肥山5月、6月のいずれかに集中講義型で行う)
1.原子核の全般的性質
2.原子核の安定性
3.散乱の理論
4.原子核の構造の模型
5.原子核とハドロン
6.少数粒子系物理

教科書・参考書等

参考書を講義の中で示す

関連科目・履修の条件等

関連科目:ハドロン物理学
履修の条件:量子力学の基礎知識(学部レベル)

成績評価

レポートの結果を中心に評価する

担当教員の一言

講義中の積極的な質問を歓迎する

このページのトップへ