ストレンジネスをもつ原子核であるハイパー核の研究について、ハドロンビームや電子ビームを用いた反応や、ガンマ線分光などの実験的側面から紹介し、それがバリオン間相互作用の理解や、不純物を含む原子核構造の面白さ、中性子星などの高密度核物質の研究などにどうつながるかを解説する。また、J-PARCなどにおける今後の研究の方向についても触れる。ハイパー核の研究によって、原子核物理学がどのように深化し拡張されつつあるのかがわかるように講義したい。
ハイパー核を通して、原子核物理の理解を深め視野を広げてもらう。
1.ハイパー核とその意義―原子核物理の中での位置づけ
2.ハイパー核の生成
3.ラムダハイパー核の反応分光
4.ラムダハイパー核のガンマ線分光
5.シグマハイパー核、ダブルラムダハイパー核、グザイハイパー核
6.J-PARCと将来の展望
特になし
量子力学と原子核物理の基本的知識
出席と簡単なレポートによる