古典および量子系における可積分構造について、特に転送行列間に成立する関数等式の観点から議論を行う。
古典および量子系における可積分構造について、 場の理論、統計力学などからなるべく具体的な例をあげ、「自分で計算できる」ようになる事をめざす。
以下の項目について1、2時間ずつ解説する。
1.古典可積分系とラックス形式
2.oisson-Lax代数と古典的ヤンギアン
3.Yang-Baxter 関係式
4.頂点模型と Thirring 模型および非線形シグマ模型
5.フュージョンと関数等式
6.string仮設と関数等式
7.共形場理論における関数等式
8.ODE/IM 対応
9.最近の話題について
"ソリトン理論とハミルトン形式"、ファデーエフ、 タフタジャン (シュプリンガー)、T-systems and Y-systems in integrable systems, Kuniba, Nakanishi and Suzuki, J.Phys.A44:103001,2011
量子力学、統計力学、場の量子論に関して、初歩的な知識をもっていることが望ましい。
出席状況およびレポートにより総合的に評価する。
抽象論を語るよりも、手を動かして計算することにより、より理解が深まると思います。講義でもなるべく計算の詳細にふれるつもりです。