観測的宇宙論の基礎となる銀河系と銀河の観測全般について、主に可視光と赤外線観測分野の解説をする。最新結果の紹介だけでなくそこに至る歴史的過程と観測技術の進展にも触れる。
観測的宇宙論がどのような手法と技術によって発展してきたか、その結果現在、何がわかっていて何がわかっていないかを理解する。
1. 現代宇宙観までの道のり(歴史)
2. 銀河系(1)(基本的観測量)
3. 銀河系(2)(銀河系形成過程)
4. 局所銀河群から宇宙大規模構造へ
5. 近傍銀河の性質
6. 遠方銀河の探査
7. 銀河サーベイと観測技術の進歩
8. 宇宙論パラメータ(歴史と現状)
参考書 岡村定矩著「銀河系と銀河宇宙」東大出版会 1999年
岡村他編 「人類の住む宇宙」 日本評論社 2007年
なし
出席とレポートによる
結果だけでなく、そこに至った過程、それを実現させた技術にも思いが届くようにしたい。