観測的宇宙物理学,相対論的宇宙論を講ずる。
観測的宇宙物理学としては,(1)観測的宇宙物理学の基礎,(2)輻射輸送の基礎,(3)宇宙から到来する電磁波放射の素過程,(4)宇宙背景放射の観測,相対論的宇宙論としては,(1)ビッグバン宇宙,(2)宇宙の熱史,(3)インフレーションと密度ゆらぎについて講ずる。
前半では、観測的宇宙物理学の基礎、宇宙の基本的な構成要素である恒星・銀河・星間物質や輻射輸送の基礎について解説する(松原担当)。
後半では、宇宙初期の歴史について、ビックバン理論・インフレーション理論に基づいて解説する(山口担当)。
1.観測的宇宙物理学の基礎知識
2.恒星と銀河
3.星間物質
4.輻射輸送の基礎
5.電磁波放射の素過程
6.宇宙原理と宇宙の計量
7.宇宙の熱史
8.ビックバン軽元素合成
9.宇宙背景放射
10. ビックバン理論の問題点とインフレーション理論
・M,ハーヴィット``Astrophysical Concepts (4thed.)" (Springer)
・谷口 義明, 祖父江 義明, 岡村 定矩 (編)「銀河〈1〉銀河と宇宙の階層構造(シリーズ現代の天文学) 」、日本評論社
・A.ウンゼルト「現代天文学」(小平桂一訳)岩波書店
・G.B. Rybicki & A.P. Lightman "Radiative Process in Astrophysics"
(John Wiley & Sons, NY)
・バーバラ・ライデン著、牧野信義訳 「宇宙論入門」、ピアソンエデュケーション
特に条件等はない。
出席・レポート等によって評価する予定
特になし。