ハドロン物理学   Hadron Physics

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担当教員
柴田 利明 
使用教室
金1-2(H114A)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
16008
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期

講義概要

クォークとグルーオンのゲージ理論であるQCDとそれが関わる現象とを解説する。この講義ではハドロンの構造や反応を通じてQCDの性質を理解することを目的とする。高エネルギーでの摂動論理的QCDや低エネルギーでのカラーの閉じ込めも紹介する。主な内容は,1.量子色力学,2.クォーク模型,3.束縛された系としてのハドロン,4.高エネルギーレプトン・ハドロン反応と構造関数,5.陽子のスピン構造

講義の目的

素粒子標準模型の一部である量子色力学(QCD)を現実の問題に即して理解し、QCDが新しい物理の展開にどのように寄与するかを学ぶ。

講義計画

1. 素粒子標準模型の中の量子色力学
   香り(フレーバー)と色の自由度
   カラーの閉じ込め、漸近的自由性

2. 2つのフェルミ粒子の系としての中間子
   反陽子-陽子原子と低エネルギー反陽子-陽子散乱
   中間子:クォーク・反クォークの系

3. 3つのフェルミ粒子の系としてのバリオン
   価クォークと構成子クォーク
   スピンと磁気双極子モーメント

4. 弾性散乱と形状因子
   電気形状因子と磁気形状因子

5. 深非弾性散乱と構造関数
   陽子と中性子のクォーク・グルーオン構造
   陽子と中性子のスピンのクォーク・グルーオン構造
   グルーオンと海クォークの役割

6.漸近的自由性  
   QCDの発展方程式

7. ジェットの物理

教科書・参考書等

講義中に紹介する。

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

レポートなど。

担当教員の一言

積極的な質問を歓迎します。

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