基礎物理学の分野における最新のトピックスに関して講義する。非常勤講師に依頼するのを通例とする。
「M理論の新しい定式化と南部括弧式」
M理論は多様な弦理論を統合する根源的な理論として
その存在が予想され、これまで多くの知見を弦理論に
もたらしてきた。しかしその定義・定式化については
未知の部分も多く、特にその内部対称性をどのように
組み込むべきかについては研究が長い間進展していなかった。
この状況は昨年のBagger、LambertとGustavssonによる
提案により大きく変貌し、盛んに研究が行われるようになった。
そこで鍵となる概念として導入されたのが南部括弧式で
代表されるLie 3-algebraと呼ばれる新しい対称性である。
M理論の内部対称性についてはまだ状況は流動的であり
完全な理解は未だになされていないと思われるが
この講義では現時点における理解のまとめを
可能な範囲で行うつもりである。
M理論と弦理論に関する基礎的事項のおさらい
南部括弧式とそのM理論への応用
Bagger-Lambert-Gustavssonの提案とその後の進展について
特に指定なし
参考書等
特に指定なし
出席点