時間の経過に従ってその存在度を変化させる放射性起源の同位体は,様々な地質学的試料の年代測定のみならず,地球を含む惑星物質の起源や進化過程を知る上で欠かせないツールである。とりわけ近年の質量分析技術の飛躍的進歩により,放射性同位体の地球・宇宙化学的応用は非常に多彩なものとなっている。本講義ではいくつかのトレーサーをピックアップし,その原理と具体的応用について,最新の研究をカバーしながら概説する。
時間の経過に従ってその存在度を変化させる放射性起源の同位体は,様々な地質学的試料の年代測定のみならず,地球を含む惑星物質の起源や進化過程を知る上で欠かせないツールである。とりわけ近年の質量分析技術の飛躍的進歩により,放射性同位体の地球・宇宙化学的応用は非常に多彩なものとなっている。本講義ではいくつかのトレーサーをピックアップし,その原理と具体的応用について,最新の研究をカバーしながら概説する。
W. Whiteの教科書を中心に講義を行う。前半は担当教員がテーマとなる研究分野の背景・原理を解説する。後半は輪講形式で討論を行う。扱うテーマは以下のものを予定している。
● Classical but essential tracers (Sr, Nd, Pb)
● K-Ar and Ar-Ar dating
● Rare gas geochemistry
● Uranium-series short-lived isotopes
● Re-Os and Pt-Os systematics
● Extinct nuclides
● Cosmogenic nuclides
● Mantle geochemical reservoirs
W. White著 Geochemistry
とくになし
出席、輪講での発表および討論への参加により総合的に評価する。