太陽系を含む星・惑星系の形成過程を対象とし,まず,基礎的な事象や過程を学ぶ。
次に,各学生が新たな研究に挑戦するために過去の研究の方法論を学び,それを参考にしつつ,
各自が研究課題を設定する課題に取り組む。
太陽系を含む一般的な星・惑星系の形成過程を考える。
特に,各段階で重要な過程の基礎を理解することに力点を置く。
また,学生が研究課題を考えるためのトレーニングも行う。
第1部
・分子雲コアの重力収縮と星形成
・原始惑星系円盤の形成とその力学的・熱的構造
・原始惑星系円盤内の物質の進化
・微惑星形成
・惑星集積
・惑星形成(岩石惑星、ガス惑星、氷惑星)
・小天体の特徴と起源(小惑星、彗星、TNO)
・系外惑星系の観測
・系外惑星系の多様性とその起源
第2部
・研究課題を考えるためのトレーニングとして,当該分野の代表的な論文を読み,
問題意識の持ち方や課題設定の仕方,結果のまとめ方などを学ぶ。
・具体的な研究テーマ設定の課題に取り組む。授業中に発表を行い,互いに批評する。
参考書:
「新・太陽系」井田茂・中本泰史著
「系外惑星」井田茂著
「Astrophysics of Planet Formation」 P. J. Armitage著
特になし
レポートおよび講義時間中の質疑内容をもとに評価する
個々の事実だけではなく,惑星系形成過程を科学的・物理的にとらえるものの見方を学んで下さい.