化学史   History of Chemistry

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担当教員
梶 雅範 
使用教室
水3-4(W936)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
13057
シラバス更新日
2013年9月20日
講義資料更新日
2014年1月31日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

古代から現代まで化学の歴史を,とくに17世紀以降20世紀までの欧米を中心に講じる。そのさいに理論や学説の転換よりも,化学研究や化学技術と社会との関係の歴史的な変遷に注目する。日本の化学についても若干触れる。

講義の目的

化学という分野がどのように歴史的に成立して、これまでどのような変遷をたどってきたかを学ぶ。主として化学の専門家となる人たちにとって、この講義が、分野の社会的役割や今後のあり方について考える一つの出発点となればと願っている。

講義計画

以下から時間数に合わせて適当な項目(一回に1項目)を選択して、古い時代から現代へ向かって時系列に沿って扱う。
1. 化学のはじまり
2. 中世から近世における化学技術と化学(錬金術)
3. 医学・薬学と化学
4. 化学というディスプリン(分野)のはじまり
5. ボイルとニュートン—17世紀「科学革命」と化学
6. 体系としてのフロギストン説
7. 18世紀の気体化学
8. ラヴォワジエ
9. 産業革命と化学
10. リービヒと有機化学実験室—化学の教育・研究制度の成立
11. メンデレーエフの周期律発見
12. 有機化学の成立とドイツ化学工業
13. 日本における近代化学の成立
14. ハーバーと物理化学
15. 企業の中の化学
16. ナショナリズムと化学
17. 第一次世界大戦と化学
18. 第二次世界大戦と化学
19. 生命科学と化学
20. 環境問題と化学
21. 21世紀の化学の姿

教科書・参考書等

世界史の図説を教科書として使う。その他、資料を適宜配布し,参考文献を紹介する。
レポート作成のための参考書として次の本を使用する。
木下是雄『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫,筑摩書房,1994年,ISBN 978-4480081216、本体780円

関連科目・履修の条件等

化学関係の科目を履修しているか、化学に関心があること。

成績評価

学期末に試験を行う(試験内容については授業中に詳しい説明をする)。試験では、印刷物の持ち込みは可とする。
毎回の授業のはじめに、名刺大の感想カードを配付し、時間中に感想・質問を書いてもらう。これらで平常点を評価する。また学期中にレポートの課題を出す(レポートの書き方は出題の際に説明する)。その提出は義務ではないが、提出すれば評点に加算される。
なお、出席が二分の一以下の場合には、成績評価の対象にならない。

担当教員の一言

講義をできるかぎり双方向的にするための工夫をしたいと考えている。講義の性格上,出席率が十分であることが単位認定の前提であるから留意すること。

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