計測機器演習第一   Practical Exercises for Advanced Instrumental Measurements I

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担当教員
渋谷 一彦  沖本 洋一  赤井 伸行  長谷川 健 
使用教室
水3-4(S423)  
単位数
講義:0  演習:1  実験:0
講義コード
13054
シラバス更新日
2011年3月23日
講義資料更新日
2011年3月23日
学期
前期

講義概要

最先端計測装置を用いた実践的教育として,卒業後に高い利用頻度が見込まれる顕微ラマン分光器を主たる実験装置とした講義・演習を行う.この演習を通じて,1) 赤外・ラマン分光法全体を見渡した振動分光法の基本的概念を構造化学的に理解することと,2) 顕微ラマン分光法・赤外ATR分光法などの測定原理を分析化学的に理解する.

講義の目的

この演習は、先端計測実験とデータ解析を含んでいる。各自の研究において日常的に利用する機会の少ない装置に触れる機会を提供すると共に、先端計測技術原理が確認できるよう構成されている。これにより、習得した技術や知識を研究に活用することを目標とする。第一では特に分光計測を対象とする。

講義計画

1. ガイダンスと振動分光概論.小テスト
2. レーザーラマン分光器で何がどこまでできるか.実サンプルを使った測定のデモンストレーションなど.
3. 構造化学概論および最先端顕微ラマン分光法.
4. 赤外分光法とラマン分光法.電荷移動錯体・パラフィン・水などのサンプルを,ラマン分光法および透過/ATR赤外分光法で測定し,それぞれの分光法の位置づけを学ぶ.
5. 顕微ラマン分光法による二次元マッピング測定
6. 二次元マッピングデータのケモメトリックス解析
7. 共鳴ラマン分光法.蛍光発光.励起波長依存性.また,演習計画書の提出を宿題として課す.
8. 提出された演習計画書を審査し,助言を与える.
9. 計画書に基づいた実サンプルの測定・解析.レポート作成.

教科書・参考書等

資料を配付する。

関連科目・履修の条件等

化学専攻および物質科学専攻に所属する修士課程の学生を対象とする.履修可能人数20名(ガイダンスで調整するので必ず出席すること).

成績評価

出席を前提とし,小テストおよびレポートで評価.

担当教員の一言

計測機器による測定で得られるデータを基礎に、解析を通した実験情報の内容を深く理解し、通常触れることのできない化学における最先端計測を考えるチャンスにしてほしい。

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