リーマン多様体上のHodge star 作用素,Hodge 分解等に対して,単体複体上にもこれらに対応するものがある.
単体複体がコンパクトで向き付け可能なリーマン多様体の三角形分割から得られているときに,
分割を細かくして行くとこれら単体複体上の対応物が,smoothなものに収束することを見る.
1.Hodge star 作用素,Hodge 分解
2.単体複体上のHodge star 作用素,Hodge 分解
3.de Rham map(微分形式からコチェインへの写像),Whitney map(コチェインから微分形式への写像)
4.収束定理
教科書はとくに使用しない.参考書,参考文献は必要に応じて紹介する.
複素解析,可微分多様体,位相幾何学の基本的な事項は修得済とみなして講義を行う.
レポート等.
最初は形式的にリーマン多様体上でのまねをして,定義,証明がすすめられるだけかに見えた単体複体上の対応物が,
de Rham map,Whitney mapを使って結びつけられ,さらに収束する様を見るのは驚きです.
【注意事項】
講義期間は後期の前半です.
10月2日から始めて,計7回の予定です.