複素多様体上の正則ベクトル場と正則微分形式の理論について, 入門的講義を行う.
1. 複素多様体とケーラー多様体
2. 正則ベクトル場と正則微分形式
3. リヒネロヴィッチの定理
4. ホッジ多様体における正則ベクトル場の分解
また, 時間があれば, 関連する最近の話題からいくつか選んで解説する.
※上記の内容は状況に応じて変更する可能性がある.
教科書は特に指定しない.
必要に応じて講義中に参考書を紹介する.
複素解析, 可微分多様体の基本的な事項は既知のものとして講義を進める.
レポート等によって評価する
複素多様体上の正則ベクトル場全体の集合は, 自然に定まる演算によって複素リー環になる.
講義ではそのリー環としての構造に焦点を当てて解説する.
【注意事項】講義期間は前期の後半です. 6月5日に講義を開始します.