リーマン面の幾何学,特にコンパクトリーマン面間の正則写像の一致点の
理論について解説する.
1.リーマン面,正則写像
2.ヤコビ多様体
3.不動点,一致点
4.Lefschetz trace formula
教科書はとくに使用しない.参考書,参考文献は必要に応じて紹介する.
複素解析,可微分多様体の基本的な事項は修得済とみなして講義を行う.
レポート等.
二つの多様体間の写像の一致点の数の具体的な評価は,
解の存在と個数評価,という数学の根源的な問題の多様体版である.
この問題に関して,複素多様体として次元最小であるリーマン面において
理論を展開する.
そこでは次元が小さいため,見通しが立て易いうえに,リーマン面上という
特殊事情により,いくつか簡潔な定理を示し得る.
【注意事項】
講義期間は後期の前半です.
10月3日(10日は行いません),17日,24日,31日,
11月7日,14日,21日の,計7回の予定です.