本講義では,可微分写像の特異点論を用いて多様体のトポロジーを調べる研究に関して,いくつかの話題を選んで解説する.
特に,可微分多様体間の可微分写像のうちでジェネリックなものを考え,それを用いて低次元多様体のトポロジーを調べる
ことに重点をおいて講義する.
1. 特異点と安定写像
2. 低次元多様体上の安定写像
3. 特異ファイバー
4. 同境群
5. 4次元多様体の符号数公式
教科書は指定しない.参考文献は講義中に紹介する.
可微分多様体論の基礎的事項は既習として講義を進める.
出席,レポートなどにより総合的に評価する.
ホームページに,関連する種々のデータ,資料等が置いてあります.参考にして下さい.
http://imi.kyushu-u.ac.jp/~saeki/index-j.html