ベクトル束に関する基礎事項をトポロジーの立場から解説する。
ベクトル束に関する基礎事項を修得する。
1 ベクトル束の定義と具体例
2 ベクトル束の構成と切断・内積
3 球面上のベクトル束
4 Grassmann多様体と普遍束
5 特性類の一般論
時間が許せば、K理論とBott周期性、Thom同型とEuler類などの話題にも触れたい。
教科書は指定しない。参考書として次をあげておく:ミルナー&スタシェフ『特性類講義』(シュプリンガー・フェアラーク東京)
集合と位相、線型代数、代数系の基礎的な知識を仮定する。多様体やホモロジー群に関する知識があればなお良いが、必須ではない。講義中に適宜復習を行う。
提出物によって評価する。
ベクトル束は幾何学の様々な分野で用いられる重要な概念です。幾何学的なイメージを大切にしながら丁寧に解説するつもりです。