ローレンツ・ミンコフスキー空間内の部分多様体の幾何学と特異点論。
ローレンツ・ミンコフスキー空間内の部分多様体の幾何学と特異点論。
ラグランジュ・ルジャンドル特異点論の応用として、ローレンツ・ミンコフスキー空間内の部分多様体の微分幾何学的不変量を構成し、その幾何学的意味について解説する。その結果として、双曲空間内の幾何学、ド・ジッター空間内の幾何学、光錐内の幾何学等が自然に理解できる。
さらに、時間的な余裕があれば、事象の地平線などとの関係も解説したい。
特に指定しない。
多様体の基本的知識を仮定する。
レポート等でおこなう。
アインシュタインの特殊相対論は、時間軸を一つ加えた4次元ローレンツ・ミンコフスキー空間内の理論で、ユークリッド空間の理論を特別な場合として含んでいます。そのため、ユークリッド空間の中の余次元1はミンコフスキー空間内の余次元2となります。この立場から、古典的微分幾何学を見直してみると、ガウスの曲面論のみならず双曲曲空間内の曲面論などの様々な幾何学を見通し良く理解することができます。