連続関数空間上の共形不変な確率測度について、Schramm-Loewner Evolution(SLE)を中心に講義する。背景となる平面上の統計力学模型や共形場理論についても解説する予定である。
2次元格子上の統計力学模型やフラクタル曲線の連続極限を統一的に記述することが予想されている確率的Loewner 発展(SLE) について、入門的な解説を行う。
1.Loewner 連鎖
2.確率的 Loewner 発展 (SLE)
3.SLE の基本的な性質
4.SLE 曲線の 3 つの相
5.局所性と制限性
(参考書):G. F. Lawler, Conformally Invariant Processes
in the Plane, American Mathematical Society, 2005.
講義のなかで適宜問題を出し、レポートとして提出させる。
簡単な講義ノートを作成して、講義中に配布する予定。