代数学特論第八   Advanced Algebra VIII

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担当教員
佐藤 孝和 
使用教室
木3-4(H115)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
11085
シラバス更新日
2009年11月5日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期

講義概要

整数係数一変数多項式の因数分解アルゴリズムを題材として計算数論の基本的な事項について修得する。

講義の目的

整数係数一変数多項式の因数分解アルゴリズムを題材として計算数論の基本的な事項について修得する。

講義計画

1. 有限体の復習
2. 有限体上の一変数多項式の因数分解:Cantor-Zassenhaus アルゴリズム
3. p進体の導入
4. 高速 Hensel lift アルゴリズム
5. 整数係数一変数多項式の因数分解:Mignotte bound
6. 格子と最短ベクトル問題
7. LLLアルゴリズム
8. 整数係数一変数多項式の因数分解の多項式時間アルゴリズム

教科書・参考書等

教科書は指定しない。
参考書:
H. Cohen: A course in computational algebraic number theory, GTM 136.
J. von zur Gathen, J Gerhard: Mordern computer algebra, Cambridge UP.

関連科目・履修の条件等

有限体の基本的な性質、多項式環の基本的な性質を理解していること。

成績評価

出席及びレポートによる。

担当教員の一言

中学生や高校生のときに多項式の因数分解で頭を悩ませた人も多いのではないかと思います。
これが実は多項式時間アルゴリズムで求まるというのは意外に思うかも知れません。
このテーマを通して数論への興味を深めてもらえればと思います。

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