教職実践演習   Experimental Practices for Certificating Teacher's License

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担当教員
前川 眞一  室田 真男  松田 稔樹  齋藤 憲司 
使用教室
集中講義等   
単位数
講義:0  演習:2  実験:0
講義コード
3580
シラバス更新日
2015年10月1日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:8

講義概要

1.教職課程の最後に履修する科目として,まず,教職科目及び教科に関する科目の基礎知識の定着を図る。
 その上で,以下の目標を達成し,教員として学校の教壇に立つ上での必要最低限の資質を身につける。
 ア.学校現場の課題を学問的知見や他の実習生との議論をふまえて分析・探求し直し,改善案を立てられるようになる。
 イ.学校教育の現代的課題を解決する上で必要な教育実践研究の方法を修得する。
 ウ.さまざまな学校での教育実習体験を持ち寄り,来年度実習生への指導や提言を行う活動を通じて,教員としての使命感・責任感の向上,生徒理解・教科指導力の向上を図るとともに,学校教育に求められる多様なニーズや尊重すべき多様な価値観への認識を深め,社会性を養う。
2.教職科目及び教科に関する科目の基礎知識の定着を図るために,「教職・教科科目の基礎知識確認(テストと解説)」を行う。これに合格した者を対象として,以下の学習活動を行う。
 目標アを達成するために,学校現場を見学した体験,教育実習指導教員や生徒とのやりとりに基づき各自の課題を明確にし,同様の課題を持った学生同士で討論することを通じて,その解決策を考え,レポート報告する。
 目標イを達成するために,各自の前提知識・技能の修得状況をふまえて学校教育の現代的課題に関する特定研究課題を割り振り,教育実習中にデータ収集などをさせ,学生同士で情報交換・議論をしてもらい,研究報告としてまとめ・発表してもらう。また,特定研究課題として扱いにくい生徒理解や対人関係上の問題について,学校現場の先生からの事例紹介を受け,ロールプレイングを行い,理解を深める。
 目標ウを達成するために,来年度実習生の模擬授業に生徒役として参加してもらい,生徒の実態に即した反応や助言ができるようになるとともに,教職科目や教科に関する科目で学んだ知識を総合して,特定課題の解決に向けた提言を発表してもらい,質疑を通してその理解度を評価したり,深め定着させる。

講義の目的

(1) 以下の目標(2)~(4)を達成する前提として,教職・教科科目の基礎知識の定着を図る.
(2) 学校現場の課題を学問的知見や他の実習生との議論をふまえて分析・探求し直し,改善案を立てられるようになる.
(3) 学校教育の現代的課題を解決する上で必要な教育実践研究の方法を修得する.
(4) さまざまな学校での教育実習体験を持ち寄り,来年度実習生への指導や提言を行う活動を通じて、教員としての使命感・責任感の向上,生徒理解・教科指導力の向上を図るとともに,学校教育に求められる多様なニーズや尊重すべき多様な価値観への認識を深め,社会性を養う.

講義計画

第1回:教職実践演習オリエンテーション(特定課題研究についての検討)
第2回:教職基礎科目の復習テスト
第3回:教職基礎科目の振り返りと解説
第4回:教育実習中に気づいた指導上の課題に関するグループディスカッション(1)
第5回:教育実習中に気づいた指導上の課題に関するグループディスカッション(2)
第6回:教育実習指定研究テーマについてのディスカッション(1)
第7回:教育実習指定研究テーマについてのディスカッション(2)
第8回:来年度実習生に対する模擬授業指導(生徒役として授業改善の提案をする)
第9回:来年度実習生に対する模擬授業指導(生徒役として授業改善の提案をする)
第10回:生徒指導・教育相談上の現代的課題に関するロールプレイングによる検討(1)
第11回:生徒指導・教育相談上の現代的課題に関するロールプレイングによる検討(2)
第12回:特定研究課題についての中間発表会(1)
第13回:特定研究課題についての中間発表会(2)
第14回:来年度教育実習生を交えた特定研究課題についての発表会(1)
第15回:来年度教育実習生を交えた特定研究課題についての発表会(2)

教科書・参考書等

この科目のために新たなものを指定することはしない.(過去の各教職科目で指定しているテキストをテスト範囲とする)
過去及び当該年度の教育実習生の公開レポート,電子掲示板上の討論データ
学習指導要領及びその解説,国立教育研究所などの調査資料,中学・高校の教科書等

関連科目・履修の条件等

本授業は,教職課程の最終段階で履修する科目であり,免許取得に必要な単位を(本科目以外)全て修得していること,本学において教育実習の単位を修得していることを履修条件とする。なお,工業の教員免許取得希望者に関しては,本科目を除く免許取得に必要な教職科目21単位を全て修得している者のみ,履修を認める。(これらの履修条件において当該学期に教科に関する科目や教育実習の単位を修得すれば免許取得条件を満たす場合は,例外的に本授業科目の履修を認める場合がある。)

また,本授業を履修する前提として,初めて教職科目を履修した学期以降,毎学期末ごとに教職履修カルテシステムにアクセスし,必要な自己評価を行う必要がある。この条件を満たしていない者は,本授業科目の履修を原則として認めない。
なお,教職履修カルテシステムについては,教職課程のホームページ(http://www.tp.hum.titech.ac.jp/)を参照のこと。授業は,基本的に集中講義形式で行い,出席重視で行う。全学の学生が対象となるため,予め設定した開講日の予定を空けておくこと。

なお,本科目は平成22年度以降に学部入学する者を対象とする。ただし,平成22年度以前に入学した者で平成24年度までに「総合演習」を未修得のものは,この科目を履修すること。

成績評価

・目標(1)については,復習テストの結果を参考に理解度を評価する。
・目標(2)については,提出させたレポートに基づいて評価する。
・目標(3)については,発表会とそのために事前に提出させた報告書に基づいて評価する。
・目標(4)については,模擬授業やロールプレイング中の観察データに基づいて評価する。

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