ラテン語第三にひき続き、古典ラテン語の原書購読を行う。ラテン語第三ではローマ古典時代の歴史家リウィウスの『ローマの歴史』の中から、第21巻に書かれている有名な「ハンニバルのアルプス越え」のくだりを読んだ。ラテン語第四では韻文を読みたい。ウェルギリウスの『アエネーイス』か、オウィディウスの『変身物語』の中から、興味深い部分を選んで読む。ローマ文学らしい華麗で洗練された文章を学びたい。
『アエネーイス』は、紀元前一世紀に書かれたローマ建国の叙事詩である。『変身物語』は紀元後一世紀に書かれ、「変身」というテーマに沿ってギリシア・ローマ神話を集大成したものである。月桂樹に変身したダフネー、水仙に変身したナルキッソスなど、日本でも良く知られた物語が含まれている。『アエネーイス』と『変身物語』は共に、後代の文学・芸術作品にしばしば取り上げられ、大きな影響を与えた。ラテン語の語学力を高めると共に、ギリシア・ローマ神話に関する理解も培いたい。
これまでに学習したラテン語文法を復習しながら、テキストを読み解いて行く。
テキストとコメンタリー(注解)は、コピーした資料を配布する。
ラテン語第一、第二をすでに履修しているか、または同等の語学力があることが望ましい。
平常点と試験
人数制限を行うことがあります。(人数制限のためにレポート等の提出が必要な場合があります。)
ガイダンス(日時:10月7日(水)12:20-13:00 場所:西9号館W933)に必ず出席してください。