コンピュータリテラシ CL1b   Computer Literacy

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担当教員
脇田 建 
使用教室
水1-2(演習室2)  
単位数
講義:1  演習:1  実験:0
講義コード
0752
シラバス更新日
2015年4月5日
講義資料更新日
2015年4月1日
学期
前期  /  推奨学期:1

講義概要

授業の内容は大きく前半と後半の二つにわかれます.

前半の授業:諸君はデジタルネイティブと呼ばれていますが,学術的な場における情報活用の準備は整っていますか?この授業を受講することによって,大学生活において必要とされる情報活用能力のうち,主に情報へのアクセスの面に焦点を絞り,(1) 世間で常識とされる一般的な知識の習得,(2) 情報を円滑に活用するための実践能力の訓練,そして (3) 本学が提供している各種学術情報の利用方法の理解ができます.

後半の授業:大学生としては,前半で学んだ情報資源へのアクセスの能力が求められるのは言うまでもありません.そのほかに,理科系の大学生として,研究や実験を通して得られるデータを効率かつ適切に解析,加工し,効果的な説明文書にまとめあげる能力が重要です.この科目では,そのための技術について学び,演習を通して実践的な能力を身につけます.授業の後半では本学での学習の場において不可欠な情報活用能力として,主に以下の能力を養います.

講義の目的

前半部の到達目標

- 各種情報サービスについて正確に理解をすること
- 本学の情報ネットワーク環境を知ること
- 日常的な作業を円滑にできる能力を身につけること
- 情報セキュリティと情報倫理についての正しく理解した上で,適切に行動できること

後半部の到達目標

- 科学技術文書の執筆能力
- 実験データを加工・処理する能力
- 学術的な知識を効果的に発表するためのプレゼンテーション能力を養います.

講義計画

- 電脳東工大への入学:本学ネットワークの利用規則,各種情報資源の概要,東工大ポータルへのアクセス,東工大ウェブメール
- 学内の情報基盤:東工大ポータルとTSUBAMEポータル,ファイルシステムの構成,パソコンや携帯機器を介したメールシステムの利用方法
- 電子メールシステム:電子メールを取り巻く危険な事象と対策,電子メール利用の作法,ネチケット
- 情報検索:一般的な検索エンジンの利用,図書館情報へのアクセス,検索結果の精度と網羅性
- 学術情報へのアクセス:学術論文の検索,学内の情報資源の利用
- インターネットとウェブ:ウェブ,クラウドサービス,インターネット上のサービスと携帯機器の連携
- 情報セキュリティと情報倫理:法体系,知的財産権と保護,メディアリテラシー
- データの処理と加工(1):実験データの解析と加工
- データの処理と加工(2):実験データの効果的な表現
- 科学技術文書執筆 (1):執筆のためのツール
- 科学技術文書執筆 (2):科学技術文書の書式
- プレゼンテーション (1):スライド作成のためのツール
- プレゼンテーション (2):効果的なプレゼンテーション,科学技術コミュニケーション
- プレゼンテーション (3):プレゼンテーション実習

教科書・参考書等

教科書: 米崎直樹, 脇田建著,新版 コンピュータリテラシ: 情報環境の使い方,オーム社

関連科目・履修の条件等

計算機使用の際に学生証が必要です.必ず携帯してください.

本授業は主に実践的な内容を扱います.計算の科学を中心とした学問的な内容については後期のコンピュータサイエンス入門が開講されます.

成績評価

2/3以上の授業に遅刻せずに出席することを求めます.成績評価にあたって出席点は設けません.

成績は前半と後半の成績の平均値とします.

授業の前半では,学内の計算資源,情報資源を円滑に活用する能力,および学部生としての学術活動に必要とされる実践能力を評価します.成績は講義中の小テスト(50%),レポート(50%)で評価します.

授業の後半では,学部生としての学術活動に必要とされる実践能力を評価します.成績は講義中の小テスト(30%),レポート(70%)で評価します.

担当教員の一言

学習、研究に限らず,これからの生活や業務において、インターネットを通じて自由に情報にアクセスし、また発信する技術は必須のものとなっています.しかし,インターネットはそれ自体が一つの社会を形成する公共性の高いメディアです.守るべきルールやマナーを身に付けることを常に意識して下さい.

連絡先(メール、電話番号)

サポートサイトは以下です.
https://titechcomp.wordpress.com/cl15/wakita/

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