人間と情報システムの融合   Uniting of Humans and Information systems

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担当教員
小池 康晴  中丸 麻由子  伊藤 謙治  奥村 学  山口 雅浩  金子 寛彦  篠﨑 隆宏  吉村 奈津江 
使用教室
水3-4(W933)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0488
シラバス更新日
2015年9月24日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

総合科目は、従来の学問分野の区分けを超えて、異なる文系同士、あるいは文系と理工系とが融合またはクロス・オーバーするような学際的・広域的テーマについて、複数の教員が共同で開く科目である。各クラスの授業担当教員、テーマ、内容については、「教授細目(シラバス)を参照されたい。

講義の目的

人間の心がおこなっている、考える(思考)、覚える(記憶)、感じる(感情)、話す(言語)、認識する(視覚)といった働きの全てにおいて、情報システムの利用は不可欠となり、またその利用の巧緻が社会のありようにまで影響を与え始めている。人間と情報システムの融合について考えてみたい。この問題を考察する中で、科学(サイエンス)と工学(テクノロジー)の方法で既に得られた知見と、今後何を我々は知らねばならないのかの展望が、受講者の中に拓けることを期待する。

 授業では知識や常識、意味が人間の心と情報システムの間でどのようにやりとりされているのか、感情や知能のありようは、人間と情報システムの融合傾向にどのような影響を与えるのか、といった問いかけを通じて、認知科学、人間工学、心理物理学と情報通信工学関連の基本概念を学ぶ。

 授業では知識や常識、意味が人間の心と情報システムの間でどのようにやりとりされているのか、感情や知能のありようは、人間と情報システムの融合傾向にどのような影響を与えるのか、といった問いかけを通じて、認知科学、人間工学、心理物理学と情報通信工学関連の基本概念を学ぶ。

講義計画

(一部日程の授業担当教員の変更があり得る。改訂版の日程表は、初回の授業で配付する。)
1. 10月 7日:ガイダンス 講堂にて 小池
2. 10月14日:錯覚 小池
3. 10月21日:情報システムとしての脳  小池
4. 10月28日:音声コミュニケーションの仕組み 篠崎
5. 11月 4日:機械による音声の認識 篠崎
6. 11月11日:人間の心の進化を捉える(1) 中丸
7. 11月18日:人間の心の進化を捉える(2) 中丸
8. 11月25日:視覚の基礎特性とメカニズム 金子
9. 12月 2日:眼球運動と情報システム 金子
10. 12月 9日:「ことば」による人間とシステムのコミュニケーション 奧村
11. 12月16日:ビッグデータとしての「ことば」--ソーシャルメディアからのテキストマイニング 奧村
12.  1月 6日:人間工学概論  伊藤
13.  1月13日:ヒューマン・エラー 伊藤
14.  1月20日:色の知覚と映像の質感 山口
15.  1月27日:奥行き知覚と立体映像ディスプレイ 山口

教科書・参考書等

参考書:なし(講義によっては、参考資料を配付)

関連科目・履修の条件等

この科目は平成18年度以降の入学生には総合科目、17年度以前の入学生には総合科目Bの単位として認定されます。

成績評価

各回講義の出席点 及び レポート2編の合計点 による.
担当者7名が各1題ずつテーマを提示するので,その中から2テーマ以上を選び,レポートを作成する.前半の講義から1題、後半の講義から1題選択することを推奨する。
2編以上を提出した場合は,全て採点のうえ,上位2編の成績を用いる.分量の目安:1編につき2000字.

担当教員の一言

技術の進歩は、生物の諸機能を陳腐化し、やがてはそれを代替してゆくとする過激な意見もある。既にバイオテクノロジーやナノテクノロジーの関連では、それを標榜している企業もある。他方、人間の「アタマ」はそれを可能とする対象なのか?問題の理解のためだけにでも、主体的な学びの姿勢が不可欠である。異なる学問領域の視点からの成果を受け止め、得られた知識から新たな方向性を各自が見出すことを期待する。

 なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

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