技術がどのように商品やサービスに結びつき、事業や産業を形成していくのかを明らかにし、社会的・経済的な価値の創造を効果的にマネジメントする学問が技術経営(Management of Technology)である。本講義では、技術経営に関する経営戦略、技術戦略、イノベーション論、知的財産マネジメント、情報マネジメント、サービスイノベーション、科学技術政策などについて、初心者でも理解できるように平易にそれらの考え方、方法論を解説する。本講義の受講対象者は、主として学部3年生に推奨されるが、2年生、4年生も履修可とする。
世界的な厳しい金融・経済情勢の中で、産業・企業にとっては既存ビジネスの再構築や新ビジネスの創造が大きな課題となっており、イノベーション創出のマネジメントである技術経営(MOT)がますます重要になっている。理工系で学ぶ学部生が技術経営の基礎を学ぶことにより、それぞれの専門分野における技術とビジネスとの融合を図り、実社会に出た時の活躍の場を広げることを目的とする。
1.4月8日(水):辻本(全体ガイダンス)
2.4月15日(水):辻本 「講義ガイダンス」
3. 4月22日(水):藤村 「イノベーションと社会」
4. 4月30日(木): 田辺「イノベーションと連携」
5. 5月13日(水):辻本 「企業戦略とイノベーション・技術組織論」
6. 5月20日(水):宮崎 「技術戦略論」
7. 5月27日(水):日高 「サービスイノベーション」
8. 6月3日(水): 仙石 「アントレプレナーシップと事業創成」
9. 6月10日(水):梶川 「情報と知識のマネジメント」
10. 6月17日(水): 池上「歴史的イノベーションの研究開発とそのインパクト」
11. 6月24日(水): 橋本 「イノベーション政策」
12. 7月1日(水):比嘉 「ICTとイノベーション」
13. 7月8日(水):後藤 「R&Dと企業評価」
14. 7月15日(水):嘉多山 「食ビジネスの展開」
15. 7月22日(水):谷口 「科学技術政策の分析」
各講義で提示する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には総合科目、17年度以前の入学生には総合科目Bの単位として認定されます。
出席点と2回のレポート(各レポートは2~3頁程度)。第1回目レポートは第3-8回の講義から、第2回目のレポートは第9-15回の講義からそれぞれ課題を一つ取り上げ、作成後、辻本(tsujimoto.m.ac@m.titech.ac.jp)宛てにメールする(提出日:第1回目は6月12日、第2回目は8月1日)。
人数制限をする場合があるので、第2回目の授業に必ず出席すること。