社会の中の電気と技術   Electricity and Technology in Society

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担当教員
後藤 美香  山田 明  亀井 宏行  前島 正裕 
使用教室
水3-4(W832)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0461
シラバス更新日
2015年9月20日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

本講義では、電気・情報・技術史・経済学の専門家が、電気技術の歴史、実際の展開と応用を講義することで、電気の社会における位置づけ、役割、電気と社会の関係について考えます。

講義の目的

社会における電気と技術のあり方について、工学の立場から電気技術が発展してきた歴史的過程を分析することにより、新たな先端技術の着想と技術開発の方向が得られることを学ぶ。また、電気技術の文化財研究・保護への利用、半導体とエネルギーの二つの事例を題材として、電気の技術のあり方の社会における広がりを見る。さらに、現在日本で進められている電気事業の制度改革と産業の将来像について概観する。以上のように、本講義では、電気と技術をより広い社会的・歴史的な観点から捉えることができるようになることを目指す。

講義計画

講義スケジュール案 毎週水曜日に開講
第 1週 ガイダンス (後藤) 講堂にて
第 2週 (後藤)電気事業の制度改革と将来像
第 3週 (前島)電気の歴史概説と日本の電化
第 4週 (前島)家電の登場と社会の変化:生活は変わるか
第 5週 (前島)映像技術の発達 視覚とテレビ
第 6週 (前島)コンピュータの歴史 計算する機械から社会の屋台骨へ
第 7週 (前島)電子顕微鏡の発達史 広がる視野
第 8週 (亀井) 電気技術と文化財─遺跡を探り護る技術
第 9週 (亀井) 地中レーダと電気探査
第10週 (亀井) 地磁気で探る地下遺構
第11週 (亀井)3D計測と文化財保護
第12週 (山田)エネルギーの歴史:自然 - 人口 - 自然へ
第13週 (山田)半導体の歴史:石が計算する
第14週 (山田)半導体とエネルギー:石が発電する
第15週 (山田・亀井・前島・後藤)まとめと補足

教科書・参考書等

第2週
山内弘隆・澤昭裕 編 『電力システム改革の検証』、2015年
第3週から第7週
山崎俊雄・木本忠明『電気の技術史』オーム社
藤田一郎『「見る」とはどういうことか』化学同人、2007年
テレビジョン技術史編集員会『テレビジョン技術史』テレビジョン学会、昭和46年
ルース・シュウォーツコーワン『お母さんは忙しくなるばかり』
情報処理学会『日本のコンピュータの歴史』
朝倉・安達『電子顕微鏡をつくった人々』医学出版センター、1989年

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には総合科目、17年度以前の入学生には総合科目Bの単位として認定されます。

成績評価

出席とレポート提出により評価

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