文系ゼミ第一(制度と心のメカニズム)   Advanced Humanities and Social Sciences I

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担当教員
坂野 達郎 
使用教室
集中講義等   
単位数
講義:0  演習:2  実験:0
講義コード
0209
シラバス更新日
2015年4月10日
講義資料更新日
2015年4月10日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:1,3,5,7

講義概要

皆さんは、人類や地球の未来についてどんなイメージを持っているでしょうか。未来は、我々の選択によって作られていくわけですから、決定論的な法則では決して予測できません。しかし、過去を振り返った時に、どのようにして現在の社会が成り立ったのかその変化にパターンはないのでしょうか。民主主義という言葉が生まれたのは、ギリシャ時代ですが、世界の大多数の国が民主主義的制度を採用するようになったのは長い歴史の中では、最近のことです。同時に世界の富と人口は飛躍的に増加し、都市化が急速に進みました。こういった現象は、単なる偶然なのでしょうか。経済制度や政治制度の研究者は、なぜ、民主主義という政治制度と市場経済という経済制度が同時に発達するのか、また、制度が有効に機能するために信頼や互恵性という規範が社会に浸透するのか説明するための研究に取り組んでいます。この講義では、そういった問題に関して注目されている理論家の著作を読み、社会を見る目を養うことを目的とします。

講義の目的

ゼミ形式で、代表的な著作として、下記を読んで行く予定です。
D.C. North, Violence and Social Orders:A Conceptual Framework for Interpreting Recorded Human History,2012
R.Inglehart, Modernization and Postmodernization: Cultural, Economic, and Political Change in 43 Societies,1997
A.Saxenian, Regional Advantage: Culture and Competition in Silicon Valley and Route 128, 1996
E.Ostron & J.Walker (ed.), Trust and Reciprocity, 2002

講義計画

英語で社会科学、行動科学の本をしっかり読むことを目標にします。参加者の人数や予備知識に応じて、進め方は考える予定です。
分担を決め、輪読、発表、意見交換を行います。

ガイダンスは、平成27年4月17金(4時45分)から、西9号館8階811号室(坂野研究室)で行います。
履修問い合わせは、下記へ連絡をしてください。
 E-mail:tsakano_at_valdes.titech.ac.jp (_at_を@に置き換える)

教科書・参考書等

上記の通り。

関連科目・履修の条件等

公共システム論の講義を受講していたほうが望ましいですが、必須の条件ではありません。

成績評価

発表と発言を総合的に評価します。

担当教員の一言

英語で社会科学、行動科学の本を熟読し、制度や人間行動について考えてみたい人は歓迎します。

連絡先(メール、電話番号)

sakano.lab2@gmail.com
3820

その他

推奨学期:1、3、5、7学期

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