社会ネットワーク理論   Social Network and Decision Making

文字サイズ 

担当教員
使用教室
金1-2(W241)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0186
シラバス更新日
2015年3月18日
講義資料更新日
2015年3月16日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

社会ネットワークにおける人々の意思決定状況を捉え、望ましい施策や制度を設計するための社会システムデザインに関する方法について解説する。

講義の目的

社会システムにおいて、人々はネットワークを形成し、様々な意思決定を行っている。ある人の意思決定が他の人の意思決定に影響を与え、さらには社会ネットワーク全体の振る舞いにも影響を与える。社会システム全体として望ましい状態を導く施策や制度を設計するためには、このような人々の複雑な影響関係を人間の心理的な側面も踏まえて考えていくことが重要である。本講義では、社会ネットワークにおける人々の意思決定状況を捉え、社会システムの施策や制度を設計し、それを評価する、という社会システムデザインに関する一連の方法について解説する。

講義計画

第1 週 (4/10) 講義概要の説明(大堀)
第2 週 (4/17) 社会システムの考え方(大堀)

第3 週 (4/24) 意思決定状況の記述1:ゲーム理論の基礎(大堀)
(5/1は休講)
第4 週 (5/8) 意思決定状況の記述2:協力的意思決定状況のモデル(大堀)
第5 週 (5/22) 意思決定状況の記述3:競争的意思決定状況のモデル(大堀)

第6週 (5/29) 社会システムの施策設計1:メカニズムデザインの基礎(穴井)
第7 週 (6/5) 社会システムの施策設計2:メカニズムデザインの応用(穴井)
第8 週 (6/12) 社会システムの施策設計3:計算論的メカニズムデザイン(穴井)

第9 週 (6/19) 社会ネットワーク分析1:グラフ理論の基礎(穴井)
第10 週 (6/26) 社会ネットワーク分析2:複雑ネットワークの分析(穴井)

第11 週 (7/3) 特別講演:企業研究における社会的課題への取り組み(穴井)

第12 週 (7/10) 社会システムの施策評価1:社会シミュレーションの基礎(大堀)
第13 週 (7/17) 社会システムの施策評価2:社会ネットワーク上の情報伝播モデル(大堀)
第14 週 (7/24) 社会システムの施策評価3:施策効果のシナリオ分析(大堀)
第15 週 (7/31) 期末試験

教科書・参考書等

講義中に資料を配布する。

参考書:
猪原健弘、「合理性と柔軟性-競争と社会の非合理戦略I」、勁草書房、2002年
猪原健弘、「感情と認識-競争と社会の非合理戦略II」、勁草書房、2002年
高橋真吾、「システム学の基礎」、培風館、2007年
横尾真、「オークション理論の基礎―ゲーム理論と情報科学の先端領域」、東京電機大学出版局、2006年
増田直紀、今野紀雄、「複雑ネットワークの科学」、産業図書、2005年

関連科目・履修の条件等

なし。

成績評価

期末試験(80%)と講義中に行う演習(20%)による。

担当教員の一言

社会的課題への取り組みに役立つ様々な数理的アプローチがあることを知っていただきたいと思います。

その他

【その他】
推奨学期:3学期
This course is for second year students in undergraduate program.

【連絡先】 猪原健弘 Takehiro Inohara(大学院社会理工学研究科価値システム専攻 教授)
西9号館東館8階813号室  Room 813, West Bldg. 9, Ookayama Campus
Tel.:03-5734-3366(内線3366)
E-mail:courses_at_valdes.titech.ac.jp
(_at_を@に置き換えてください。 Please replace “_at_” with “ @” )

このページのトップへ