小説生成論Ⅰ   Birth of fiction Ⅰ

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担当教員
磯﨑 憲一郎 
使用教室
月3-4(S221)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0178
シラバス更新日
2015年9月24日
講義資料更新日
2016年1月21日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

作品を「読む」事を通じて、「小説とは何か?」を学ぶ。

講義の目的

小説の起源まで遡り、古典から現代小説までを見渡した上で、「小説でなければ出来ない事を始めたのはいつの時代の、どの作家からだったのか?」を考察し、「小説とは何か?」を学ぶ。文学史的位置付け・マッピングといった客観的分析ではなく、小説本体に寄り添い、「この作品を書いている最中に、作者は何を企み、どんな頂きを目指していたのか?」を考えながら、より能動的に、個々の小説を読み込んで行く。

講義計画

第1週 イントロダクション 私の考える「小説」とは
第2週 古典を読む
第3週 ホーソーン「ウェイクフィールド」を読む
第4週 フローベール「ボヴァリー夫人」を読む
第5週 20世紀の小説、ジョイス、プルースト、ヴァージニア・ウルフを読む
第6週 カフカを読む(1)
第7週 小説家のゲストを招いて対談
第8週 カフカを読む(2)
第9週 ロベルト・ムージル「三人の女」を読む
第10週 ボルヘス「伝奇集」を読む
第11週 ガルシア=マルケスを読む(1)
第12週 ガルシア=マルケスを読む(2)
第13週 日本の現代小説を読む(1)
第14週 日本の現代小説を読む(2)
第15週 予備日、質問コーナー等

教科書・参考書等

授業内で指示するが、入手困難な小説や長編を使用する場合には適宜コピーを配布する。じっくり読む事の出来る、無理のない分量とする予定。

関連科目・履修の条件等

原則として一年生を対象とする。

成績評価

出席及びレポートによる。

担当教員の一言

この講義の目的は、知識の習得ではなく、「小説とは何か?」を体感して貰う事です。授業では、私も一人の読者、そして実作者として議論に参加する積りですので、学生の皆さんも正解を探すのではなく、自らの頭で考え、自らの意見を、臆する事なく発言してくれる事を期待します。

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