対話を育む実践ファシリテーション論   Facilitating effective dialogue

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担当教員
中野 民夫 
使用教室
月5-6(W242)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0172
シラバス更新日
2015年9月24日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

世界の様々な課題を解決していくにも、自分の人生を豊かにしていくにも、人と人が話し合う「対話」は欠かせない。ネットや携帯など技術の進展の一方で、生身のコミュニケーション力が落ちている。ペアでのインタビューや小グループでの対話、ワールドカフェなどの実践を積み重ね、対話の楽しさと意義深さを実感する。そして、人が集い話し合う「場」を創る技法、「ファシリテーション」の基本を学び、身につける。

講義の目的

人と人が違いを認めながら活かし合えるように、対話(ダイアローグ)について実践的に学ぶ。
まずはペアや少人数での対話を積み重ね、大人数でのワールドカフェというワークショップなどを体験する。
そして、これら参加型の場を創る技法である「ファシリテーション」の基本技を身につけ、各自が人が集い話し合う「場」を創れるようになることをめざす。

講義計画

1.オリエンテーション:対話と議論と会話の違い、対話(ダイアローグ)とファシリテーション
2.相互インタビューと他己紹介
3.デヴィッド・ボーム『ダイアローグ』を読む
4.大規模ダイアローグ、ワールドカフェ体験①
5.ワールドカフェのふりかえり:何が起こっていたのか?
6.AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)
7.価値創造型と問題解決型
8.前半まとめワークショップ
9.ファシリテーションの基本①:「場」づくりとは?
10.ファシリテーションの基本②:「グループサイズ」
11.ファシリテーションの基本③:「問い」の作り方
12.ファシリテーションの基本④:見える化、プログラムデザイン
13.対話を育むファシリテーション実習:自分の創りたい対話の場のデザイン
14.対話を育むファシリテーション実習:オープンスペーステクノロジー(OST)
15.総まとめワークショップ

教科書・参考書等

教科書:『ダイアローグ』(デヴィッド・ボーム、英治出版、2007)、『ファシリテーション革命』(中野民夫、岩波書店、2003)
参考書:『ワークショップ』(中野民夫、岩波書店、2001)、『ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ』(中野民夫他共著、岩波書店、2009)他、その都度提示する。

関連科目・履修の条件等

人と人が話し合うことの意義に関心ある者、参加型の場づくりの技法「ファシリテーション」に関心のある者の履修を期待する。講義を聴くだけでなく、自ら調べ、考え、まとめ、表現し、話し合うなかで学び合う参加型の授業をめざすので、意欲的な参加が不可欠。

成績評価

積極的な参加(出席)と宿題75%、中間と最終レポート25%

担当教員の一言

コミュニケーションを生業とする広告会社の博報堂で30年、ワークショップ企画プロデューサーとして15年、同志社大学で参加型授業を3年半の経験を活かし、受講生の皆の生身のコミュニケーション力を育み、対話の場づくりの基本を伝授します。「コミュ障」と言うなかれ。少しずつ練習しましょう。必ず上達します。

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