本講義では、日本社会を中心に、現代社会を社会学の視点で観察し、考察するための視点、方法について学習する。「グローバル化時代の生活世界」をキーワードとして、グローバル化に伴って現代社会の様々な場面で生じている現象について知るとともに、それらの現象が今後日本社会にもたらす影響について考察する。
本講義は、社会学的な思考を身につけるための前提として、現代社会で今起こっていることへの理解を深めることを目標としている。社会学の焦点は、関係性、日常性、現代性、事実性にある。受講者が、これらの道具立てを用いて自分たちが今生きている社会について分析をする方法を知り、取り組むための手がかりを与えることが本講義の目的である。
第1講:講義の概要紹介、社会学の方法について
第2講:グローバル化と現代社会
第3講:グローバル化を考える視点1 グローバル化と他者
第4講:グローバル化を考える視点2 グローバル化とジェンダー
第5講:日常生活世界の変容1 家族
第6講:日常生活世界の変容2 若者
第7講:日常生活世界の変容3 企業
第8講:日常生活世界の変容4 格差と社会的弱者
第9講:地域生活世界の変容1 都市と農村
第10講:地域生活世界の変容2 変化する地域社会とまちづくり
第11講:地域生活世界の変容3 環境問題と地域社会
第12講:「生」をめぐる世界1 福祉とケア
第13講:「生」をめぐる世界2 医療と倫理
第14講:共生の社会学1 民族と共生
第15講:共生の社会学2 これからの社会と社会学
教科書:西原和久・油井清光(編)『現代人の社会学・入門:グローバル化時代の生活世界』有斐閣
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
授業期間中のレポート(10点×2)および期末試験(80点)による評価を行う。
講義内容は基本的に教科書に依拠したものになりますが、一部の回は講師が独自に作成するものとなります。
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室(内線3776)
価値システム専攻事務室