音楽文化論   Music Culture

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担当教員
岡田 安樹浩 
使用教室
月3-4(W541)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0118
シラバス更新日
2015年9月24日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

西洋音楽において、シンフォニー(交響曲)はその中心的なジャンルであるだけでなく、今日でもコンサート・レパートリーの中核を成している。この講義では、この「シンフォニー」の歴史を、音楽的・文化的・社会的側面から多角的に検証しながら、いわゆる「大作曲家」や「名曲」が生まれた文化的背景を考察する。

講義の目的

シンフォニーの歴史を通して、西洋文化の一断面を学ぶ。

講義計画

1.導入
2.シンフォニアとシンフォニー:シンフォニーのルーツ
3.18世紀のシンフォニー概観
4.ハイドンとモーツァルトのシンフォニー
5.ベートーヴェンのシンフォニー
6.シューベルトの歴史的位置づけ
7.ベートーヴェン以後のシンフォニー1:シューマンとメンデルスゾーン
8.ベートーヴェン以後のシンフォニー2:ベルリオーズとリスト
9.シンフォニーはドイツ人のものか?:19世紀フランスとイタリアのシンフォニー
10.ドイツ・シンフォニー1:ブラームス
11.ドイツ・シンフォニー2:ブルックナー
12.国民楽派のシンフォニー:ロシアとチェコの場合
13.シンフォニーの解体1:R・シュトラウス
14.シンフォニーの解体2:マーラー
15.まとめ(20世紀シンフォニーの行方)

教科書・参考書等

【参考書】
大崎滋生「文化としてのシンフォニー I:18世紀から19世紀中頃まで」平凡社(2005年)
大崎滋生「文化としてのシンフォニー II:19世紀中頃から世紀末まで」平凡社(2008年)
吉田寛「絶対音楽の美学と分裂する〈ドイツ〉」青弓社(2015年)

関連科目・履修の条件等

特になし。

成績評価

学期中に課す小レポートおよび学期末レポート

担当教員の一言

受講者に対して音楽の専門的知識は一切問わないが、音楽の側から歴史を眺めることに主眼を置くため、18世紀以降の西洋史に関する基本的な知識を有していることを前提とする。
この講義では、音楽を集中して聴くことも重要な要素ですので、鑑賞中の入退出はご遠慮ください。

その他

推奨学期:2学期
連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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