倫理学   Ethics

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担当教員
桑子 敏雄 
使用教室
水1-2(W935)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0101
シラバス更新日
2015年3月20日
講義資料更新日
2015年3月16日
学期
前期  /  推奨学期:7

講義概要

倫理とは人間の選択する行為の規範です。人間にとって選択は、その結果によって、人の幸福と不幸を左右します。人間がどのように適切な選択を行うことができるか、とくに対立する価値の対立に直面したときに、最適な選択をすることができるかは、倫理というものに対する深い理解と、状況を見極めた最適な選択のための倫理的トレーニングに大きく依存します。
現代社会では、倫理的なトラブルのニュースが氾濫しています。この講義では、受講者がそうした現代社会の諸現象のなかから、倫理的問題の所在を発見し、その問題の構造をきちんと把握することができるように、また、直面する葛藤を克服することができるように、多角的なトレーニングを行います。

講義の目的

科学者・技術者として社会のなかで活動してゆくときに直面する様々な倫理的課題について、具体的事例に即しながら、少人数のグループワークを行います。倫理的トラブルに陥ることを回避し、また巻き込まれてしまったトラブルをどのように抜け出し、解決するかという実践的な課題を克服するためのトレーニングです。トレーニングは、講義計画にもとづきつつ、リアルタイムで発生している社会的問題のなかから、学生諸君が倫理的問題を探り当てる作業から開始します。新聞やインターネットによるニュース検索を多用しながら、リスク・マネジメントについても能力を高めます。

講義計画

1. イントロダクション
主として、下記のようなテーマに沿いつつ、授業を進めますが、グループワークにより、予め新聞やインターネットで報道される出来事を参照しつつ、学生自らが発見した問題についてレポートし、それについて討議を進めるという形にします。したがって、予習と討議への積極的な参加が不可欠です。最終的には各人が倫理的な選択を行うための基本的な心得を整理し、レポートとして提出します。
2.グループ討議について
3.倫理的な問題とその発見について
4.行為の構造と倫理的葛藤
5.幸福とはなにか
6.正義とはなにか
7.人柄とはなにか
8.快楽と苦痛
9.理性と感性
10.生命倫理
11.医療倫理
12.環境倫理
13.企業倫理
14.科学技術倫理
15.総括

教科書・参考書等

そのつど用意します。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

授業への参加とレポート。

連絡先(メール、電話番号)

連 絡 先:大岡山西9号館9階917号室(3256)

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