工業科教育法I   Studies on Method of Industrial Subjects I

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担当教員
森安 勝 
使用教室
集中講義等   
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
3529
シラバス更新日
2014年3月18日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

Ⅰ 工業教育の基本的な原則を理解し,教授法の基礎を学ぶことを目的とする。教育基礎第一及び第二,発達と学習Ⅰ及びⅡを予め履修しておくことが望ましい。
Ⅱ 工業教育の役割と目標,教材論,戦後の工業教育の現状。

講義の目的

工業教育の基本的な原則を理解し,教授法の基礎を学ぶことを目的とする。

講義計画

 講義は3学期の土曜日と水曜日(5・6時限)を計画しているが,日程は1回目の講義の際に学生諸君と相談の上で決定する。なお,土曜日は田町キャンパスの附属高校で行う。
 わが国が工業立国を目指して歩み始めてから,すでに1世紀を超えようとしている。中等工業教育が始まった明治時代は,伝統工芸を中心とした手工業・家内工業の担い手養成の軽工業教育であった。このような,国民はもとより産業界からも要望の少なかった工業教育が,多くの工業先覚者(ドイツ人ゴットフリード=ワグネル(Gottfried Wagneer),「日本工業教育論」の平賀義美・手島精一・浜尾 新・寺田勇吉・小山健三ら)により実を結び,日本は工業立国に成長し,国際的に評価を受けるまでになった。
 これらはわが国の現在までの工業教育の大きな成果を示すと同時に,今後の工業の国際化の声の高まりと共に,工業教育がますますその重要性を増していくことを示しているものである。
しかし,工業教育が工業社会においてこのように重要な位置を占めるものでありながら,機械工学科,電気工学科など個々の専門分野のみが重視されて,その内容を理解させるための実践的教科教育に関する教育は,今まで必ずしも重視されているとは言えなかった面が多かった。
いま工業界においても,工業科目の内容を完全に理解させることが要望され,また一般社会人への工業的内容の教養化のためにも工業科の性格や内容を一層明確に理解させることが要求されて,工業科教育法の重要性が見直させられているのである。
本講義では,このような背景を見つめながら,教師の心構え,工業教育の役割,工業教育の歴史,目標,カリキュラム,学習指導,評価など,工業教育に要望される諸問題について全般的に考える。

講義内容
 (1)学習指導要領
 (2)工業教育の役割,目標
 (3)工業教育史,職業教育
 (4)都道府県の工業高校
 (5)附属高校の変遷
 (6)授業展開 電気・電子
 (7)校務分掌
 (8)ディスカッション
 (9)研修
 (10)課題
 (11)その他

教科書・参考書等

プリントを適宜配布する。

関連科目・履修の条件等

「教育基礎第一」「同第二」,「発達と学習Ⅰ」「同Ⅱ」を予め履修しておくことが望ましい。

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