教育基礎   Educational Foundations

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担当教員
森下 稔 
使用教室
集中講義等   
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
3503
シラバス更新日
2014年9月18日
講義資料更新日
2014年12月15日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

Ⅰ 現代における国内外の教育問題の理解を目的とする。
Ⅱ 国内に関しては,学校教育を通じていかなる資質を備えた人間を育てようとしているかについて,改正教育基本法に至るまでの近年の教育政策論議をふまえての解説を内容とする。国際的な教育問題に関しては,教育普及のための開発援助の問題の解説を内容とする。

講義の目的

本科目では,現代日本における教育の理解を目的とする。2006年12月,教育基本法が改正された。2007年には教育職員免許法など教育に関連する諸法令の改正が続いた。「教育再生」の旗印の下に教育改革を推進した安倍内閣が退陣し,一時は熱が冷めたという見方もあったが,道徳の教科化が教育再生会議第三次報告に記されるなど,今後さらに展開する可能性がある。教育基本法改正の根本には,日本の国家・社会を形成する次世代の市民にいかなる資質を求めるのかという,シティズンシップ(市民性)の問題がある。この問題を軸に,1996年以降の教育政策を読み解く。また,こうした日本の教育改革が世界的な教育改革潮流の中でどのように位置づけられるか,さらに,世界の教育開発に対して日本がどのような役割を果たしていくべきかを考察する。

講義計画

1.「改正」教育基本法
2.シティズンシップ(市民性)教育
3.市民性教育に関する諸政策
4.アジアの教育と日本の教育学
5.国際教育開発と日本の役割

教科書・参考書等

高橋浩・金田健一編著『改訂版 現代教育本質論』、学文社,2009年。
森下稔「日本とタイにおける市民性教育に関する諸政策」平田利文編著『市民性教育の研究-日本とタイの比較-』東信堂,2007年,87-124ページ。
森下稔「教育」北川隆吉監修,北原淳ほか編『地域研究の課題と方法-アジア・アフリカ社会研究入門【実証編】』文化書房博文社,2006年,251-269ページ。
黒田一雄・横関祐見子編『国際教育開発論-理論と実践-』有斐閣,2005年。

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

レポート

担当教員の一言

テキストの『改訂版 現代教育本質論』(仮題)は,「教職概論」と共通である。
他のテキストについては,必要な箇所を授業中に配布する。

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