化学第一 IV-2   Chemistry I

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担当教員
腰原 伸也 
使用教室
金5-6(H103)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
1609
シラバス更新日
2014年4月1日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期  /  推奨学期:1

講義概要

I 化学で用いられる方法や考え方を修得する。所定の教科書を用いる。
II 量子化学の基礎,物質の構造,状態,変化について講義する。
 

講義の目的

量子化学の基本について学び、原子・分子、さらに可能な範囲で化学結合についての理解を深める。これらを通して化学で用いられる方法や考え方を習得する。具体的には下記の内容を中心に講義する。

講義計画

1.原子に関する復習:
 Rutherfordの実験、エネルギー準位とスペクトル
2.ミクロな粒子(電子、原子、光子など)の振る舞いとその理解1:
 黒体放射、光電効果、物質波、不確定性原理、量子力学の起こり
3.ミクロな粒子(電子、原子、光子など)の振る舞いとその理解2:
 半古典論的量子力学、新しい世界を探る苦闘と工夫
4.ミクロな粒子の運動を記述する基本方程式:
 Schrodingerの波動方程式の登場
5.簡単なモデル計算で描くミクロな世界(箱型ポテンシャルの例):
 エネルギー、波動関数、量子数
6.水素原子内での電子の運動:
 エネルギー、原子軌道、実験との比較
7.多電子原子内での電子の運動:
 エネルギー、パウリの原理、フントの規則
8.元素の性質の多様性と周期性:
 電子配置、周期律、イオン化エネルギー

教科書・参考書等

物理化学(ボール著、化学同人)
または、理工系基礎化学(講談社サイエンティフィク)

関連科目・履修の条件等

 

成績評価

試験と2-3回実施する講義内容に関するレポートで総合評価。内容は講義で論じた基本的項目と、その展開能力を確認する。

担当教員の一言

とっつきにくい科目ですが、実は電子デバイスは言うに及ばず分子機械、燃料電池から人工光合成まで、4類の皆さんが係る世界の技術体系を広く根本で支えているのが、実はこの量子科学です。

連絡先(メール、電話番号)

skoshi@cms.titech.ac.jp

その他

 

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