物理学C I-abc   General Physics C

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担当教員
吉野 淳二 
使用教室
水3-4(H101)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
1561
シラバス更新日
2014年3月18日
講義資料更新日
2014年7月27日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:1

講義の目的

この講義は、I類を対象とし、波動と熱学を扱う。講義内容は以下に示されているが、項目によっては多少の取捨選択もある。波動および熱現象を究明する際の物理学の方法や概念を身に付け、それらを実際に応用できるようにする。

講義計画

<熱学>

1 温度と熱
熱平衡状態、温度と温度計
物質の状態変化(熱膨張、気体の状態変化、相転移等)
熱(潜熱、熱の移動:熱伝導、熱放射、対流)
理想気体と分子運動(マクスウエルの速度分布)

2. 熱力学第1法則
力学的状態と熱力学的状態
内部エネルギー
気体への応用(気体の断熱変化)

3. 熱力学第2法則
不可逆過程、準静的状態変化
カルノーサイクル
熱機関の効率、熱力学絶対温度
エントロピー
熱力学第2法則の力学的定式化

4.熱力学第3法則

5. 平衡の条件と自由エネルギー
ヘルムホルツの自由エネルギー、ギブスの自由エネルギー
熱力学の応用(ジュール・トムソン効果、クラペイロン・クラウジウスの式)
熱力学特性関数と熱力学の関係式



<波動>

1.波動の基本的性質
  ・波動の数学的表現・波動の重ね合わせとフーリエ分解
  ・波動の一般的性質(反射、干渉、回折、うなり、ドップラー効果、衝撃波)

2.力学的な波
  ・弦の波(運動方程式から波動方程式へ、・波のエネルギー、・波の反射とインピーダンス、・弦の定在波)
  ・浅水波:津波
  ・音波(速さ、音波のエネルギー)

3. 光とは何か?
  ・屈折ースネルの法則
  ・光に干渉、回折はあるか?
    ヤングの2スリットの実験、フラウンホッファー回折、回折格子
  ・光の速さ、波長
  ・光は、縦波か横波か?
    偏光現象
   

教科書・参考書等

演習問題が数多くのっているものとして、
大学演習 熱学・統計力学[修訂版] (裳華房) 久保亮五 他 編
がある。
「物理学とは何だろう」(上、下) 朝永振一郎 (岩波新書):熱学について書かれている。読むことを薦める。

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

学期末試験と提出課題による。

担当教員の一言

熱学、波動は、物理現象を理解するのに大変重要な

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