社会心理学   Social Psychology

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担当教員
平山 亮 
使用教室
水1-2(W933)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0192
シラバス更新日
2014年9月18日
講義資料更新日
2014年9月18日
学期
後期  /  推奨学期:8

講義概要

社会心理学は、社会的存在としての私たちの心の性質を明らかにする学問とされています。この講義ではまず、「社会的存在としての私たち」とはどのような意味なのか、社会心理学における基本的な考え方をおさえた上で、①この学問はどのような種類の問題を扱い、②どのような方法を用いてその問題に取り組み、③社会的存在としての私たちの心の性質について、どのようなことを明らかにしてきたのか、を概観します。

講義の目的

他人の前で、私たちはなぜこのように振る舞ってしまうのか。組織に属すると、人びとはどうしてこのような思考をしてしまうのか。ある意見が社会の多数派を占めるようになる背景には、どんなメカニズムがあるのか。このような身近な現象について分析し、説明するためのツールとして、社会心理学の概念や理論を身につけ、使えるようになってもらうことが、この講義の目的です。

講義計画

1. 社会心理学とは何か
2. 社会心理学の先駆者たち①
3. 社会心理学の先駆者たち②
4. 社会的認知:社会的環境に適応するための情報処理
5. 自己:わたしが見るわたし、わたしが見せるわたし
6. 対人認知と対人コミュニケーション:印象と魅力の感じ方、説得と交渉の試み方
7. 援助と攻撃:あなたを助けようとする心、あなたを攻撃しようとする心
8. セクシュアリティ:性的なことは個人的なこと?
9. 集団と組織のダイナミクス:集団の一員となったとき、私たちはどう振る舞うか
10.社会的ネットワーク:みんなでつくる社会のリアリティ
11.マスコミュニケーション:マスメディアの影響力とその限界
12.社会現象と個人の心理:世論や規範の成り立ちを社会心理学的に考える
13.健康と環境:社会的環境と私たちの健康、物理的環境と私たちの心理
14.進化と文化:心の社会歴史的起源への関心
15.まとめ

教科書・参考書等

特定の教科書は用いません。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生は文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

学期末の筆記試験で評価します。

担当教員の一言

心理学についての予備知識は必要ありません。ただし、対人関係や組織のあり方、世論などについて疑問を抱えている人のほうが、講義の内容を「使える」と感じてもらえるかもしれません。
なお、人数制限をする場合があるので、初回講義に必ず出席してください。

その他

推奨学期:8学期
連絡先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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