- 担当教員
- 池上 雅子
- 使用教室
- 月5-6(W934)
- 単位数
- 講義：2 演習：0 実験：0
- 講義コード
- 0166
- シラバス更新日
- 2014年9月25日
- 講義資料更新日
- 2014年9月18日
- 学期
- 後期 / 推奨学期：4
講義概要
現代世界情勢は、安全保障問題抜きに語る事はできない。またグローバル化の時代、世界のいかなる地の戦争といえども無関係ではあり得ない。戦争はなぜ起きるのか、平和の条件は何か、なぜ大量破壊兵器は拡散するのか、核抑止は効くのか、なぜテロの脅威が増しているのか、なぜ各地で民族紛争が熾烈化するのか、等々の問題を批判的に考察する。これらの問題は、ひいては我々ひとりひとりの安全と生存の問題にも関わってくる。教材に基づく講義と平行して、学生の自主的な課題研究発表も履修要件に含める。
講義の目的
安全保障に関する基本概念、理論を習得し（基礎）、現代世界の重要な安全保障問題を自ら分析理解できる能力（応用）を涵養する。
講義計画
講義1 Introduction 安全保障とは何か
講義2 近代国民国家システムと戦争、戦争論
講義3 戦争の原因と武力行使：平和研究的アプローチ
講義4 国際安全保障の概念と学派
講義5 国際安全保障体制の諸理論
講義6 インテリジェンス
講義7 安全保障のディレンマ:抑圧と抑止
講義8 大量破壊兵器と核不拡散体制、国際武器移転
講義9 テクノロジーと新しい戦争形態
講義10 非正規型戦争：テロリズム、反乱、新しい脅威
講義11 人道的介入と国際平和維持、Human Security
講義12 同盟と地域安全保障、信頼醸成、共通の安全保障
講義13 国際政治経済とエネルギー安全保障
講義14 新しい安全保障戦略研究の展望
講義15 グループ課題研究発表、論述試験(Take-home exam)課題提示
教科書・参考書等
以下の参考書の一部および論文、参考資料を適宜OCWiに掲載する。
• Strategy in the Contemporary World: An Introduction to Strategic Studies, Baylis, Wirtz & Gray (eds) (Oxford University Press, 2010/12)
• Security Studies: An Introduction, Paul D. Williams (ed.) (Routledge, 2012)
• International Politics: Enduring Concepts & Contemporary Issues, Art & Jervis (eds) (Longman Publishers, 2003)
関連科目・履修の条件等
履修条件は特になし。
成績評価
出席45点 (3 点x 15回、但し8回以上の出席が必須)、グループ自主課題研究・発表15点、レポート（Take-home exam）2回 40点（20点x 2）の合計100点満点で評価。
担当教員の一言
一般的には、英語で学術論文を読む機会は大学時代のみ。英語の論文を読みこなせば、情報収集・発信の範囲が世界に拡大する。教材に英語文献を使うのも、その為の訓練。講義で教材を解説するので、「英語が苦手」という学生諸君にこそ奮って受講戴きたい。
連絡先（メール、電話番号）
maike＠valdes.titech.ac.jp
内線2667
