ミクロ経済学   Micro Economics

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担当教員
佐藤 崇 
使用教室
水1-2(W933)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0157
シラバス更新日
2014年3月19日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期  /  推奨学期:7

講義概要

現代の全ての経済学の基礎となっている「ミクロ経済学」の理論の中で、もっともオーソドックスな「価格理論」と呼ばれる分野を講義します。ゲーム理論や情報の経済学といった、現代の経済学では不可欠となっている理論も、価格理論を踏まえることでその意義をより深く理解することができます。

講義の目的

多くの経済主体が経済学の考え方を参照して現実の経済を把握し行動しているという意味で、経済学は現実の一部を構成しているとも考えることができます。したがって、実際に経済生活を営んでいく上で、経済学のものの見方や考え方を理解しておくことにはそれなりに意義があると言えるでしょう。本講義では、経済理論そのものというより、経済学を用いて現実の経済問題をどのように考えることができるのか、その考え方を理解することに重点を置きます。

講義計画

下に挙げてある八田達夫『ミクロ経済学 Expressway』という本の、以下の章立てに沿って進行します。
おおよそ1回に1章ずつ進みたいと思っています。

序章.市場と政府の役割分担
1章 経済の全体像
2章 需要と供給
3章 供給曲線
4章 生産者余剰,可変費用,帰属所得
5章 需要曲線の導出と総余剰
6章 参入規制
7章 市場介入
8章 外部不経済
9章 規模の経済:独占
10章 外部経済と公共財
11章 道路と市場の失敗
12章 労働市場
13章 社会厚生
14章 効率化原則
終章 政治家と官僚の役割分担

教科書・参考書等

講義だけで完結した内容にしますので、必ずしも購入する必要はないという意味で教科書としては指定しませんが,
・八田達夫『ミクロ経済学 Expressway』,東洋経済新報社,2013年
に準拠して講義を行います。この本は、経済理論を学習するための教科書としてではなく、現実の日本の経済問題を自分で考えることができるようになるために経済学の考え方を理解することを目的として書かれたというメッセージを明確に打ち出しており、ほとんどの学生が経済学を専門とするわけではない本講義には適していると思います。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

学期末に行われる試験によります。

担当教員の一言

「経済理論を学習するため」ではなく、「現実の日本の経済問題を自分で考えることができるようになるため」の「経済学の考え方」を伝えることを意識して講義するつもりです。
なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

その他

推奨学期:7学期
連絡先:大岡山西9号館7階714号室 価値システム事務室

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