アートとはコミュニケーションです。作品の解釈に「正解」はありません。だからこそ、みんながどのように感じたかを言葉にし、お互いに議論することができる。そこにアートを見る楽しさがあります。その楽しさを味わってもらうために、本講義は、参加型の形式をとります。まず受講者は小グループに分かれ、講師が持参した作品(キュビスム、ポップ・アート等)をじっくりと観察し、ディスカッションします。その後、ディスカッションの成果を発表してもらい、講師がそれを膨らませる形で作品について解説を行います。講師や仲間との対話を通して、「科学とアートの違いとはなにか」「人間とは合理的な生き物なのか」といった根本的な問いについても考えていくことになるでしょう。
・ 考えを言葉にして伝え理解するコミュニケーション力を身につける
・ アート的な思考法と比較することにより、科学的な思考法を相対化できるようになる。
4/11第1回:全体ガイダンス
4/18第2回:イントロダクション
4/25第3回:キュビスム①:グループワーク:パブロ・ピカソ観賞
5/2 第4回:キュビスム②:講義
5/9 第5回:抽象画①:グループワーク:ワシリー・カンディンスキー観賞
5/23第6回:抽象画②:講義
5/30第7回:ディスカッション①:人間は合理的な生き物か?システムと人間の関係は?
6/6 第8回:抽象表現主義①:グループワーク:ジャクソン・ポロック観賞
6/13第9回:抽象表現主義②:講義
6/20第10回:ポップ・アート①:グループワーク:アンディ・ウォーホル観賞
6/27第11回:ポップ・アート②:講義
7/4 第12回:ディスカッション②:便利になることは社会にとってよいことか?
7/11第13回:コンセプチュアル・アート①:講義
7/18第14回:コンセプチュアル・アート②:グループワーク:オノ・ヨーコ観賞
7/25第15回:ディスカッション③:科学とアートの共通点と違いは何か?
そのつど資料を配布する。
グループ分けがありますので、初回の授業に必ず参加してください。(どうしても参加できない場合は、メールで連絡すること)100人程度で人数制限をする可能性があります。
・出席 20点
・ワーク 25点×3回=75点
・クラス全体への発言 1回につき5点
必要な知識は存分に提供しますが、自分の頭で考え、発信する過程を経てアートの楽しさが分かります。自分を高めたい人の参加を歓迎します。
連 絡 先:大岡山西9号館9階913号室(内線3342)