技術史第二   History of Technology II

文字サイズ 

担当教員
和田 正法 
使用教室
月3-4(S221)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0112
シラバス更新日
2014年11月21日
講義資料更新日
2014年9月18日
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

 技術は、わたしたちの生活に様々な面で多大な影響を与えている。本授業では、イギリス産業革命以降から、現代に至るまでの技術がどのように発展してきたのか、その歴史的な進歩の過程を見る。とくに19世紀以降の技術の歴史は、産業との関係が深く、急激に大規模化・高度化してきた。そのため、技術が社会とどのような影響関係にあるのか幅広く探ることが重要である。本授業の受講を通して、現代の科学技術文明が、歴史の積み重ねによって成り立っていることを学んでほしい。また、本授業の後半では、日本における技術の発展も扱う。日本の文化を学ぶ一つのきっかけとしてほしい。

講義の目的

受講者が次の達成目標を得ることを、本講義の目的とする。くわえて、その達成目標に応じた評価を示す。
・産業革命以降の技術の進展を理解する。(C評価)
・技術と社会の関係性を歴史に基づいて論じることができる。(B評価)
・現代の技術の進展を見つめ、歴史的展開に基づいて今後の方向性を論じることができる。(A評価)

講義計画

1.ガイダンス:「技術」とは何か
2.万国博覧会:技術の祭典
3.ドイツの化学技術:科学と技術の境目
4.フォードシステム:大量生産体制の登場
5.戦争と技術:毒ガス、マンハッタン計画
6.医療の技術史:X線の登場と医療への応用
7.アポロ計画:国家の科学技術政策
8.特許紛争:国を超える知的財産権
9.ISO、JISの成立:標準化と規制
10.生殖技術史:技術と倫理の境目
11.人物誌:田中久重のからくりと東芝の誕生
12.開国と技術導入:反射炉から鉄鋼業の自立まで
13.産業遺産:富岡製糸場と殖産興業政策 (レポート締切)
14.社会と技術:電気事業の展開――なぜ50Hzと60Hzがあるのか
15.経済成長と技術:ジャパン・アズ・ナンバーワン

教科書・参考書等

教科書は指定しない。
参考書は、各回の授業において提示する。
成績はレポートによって評価するため、執筆に際しては、レポートの書き方に関する本を参照しておくことが望ましい。

関連科目・履修の条件等

履修の条件はない。誰でも受講が可能である。
関連科目として、前期開講の「技術史第一」(古代から産業革命まで)があるが、それぞれ独立した授業であり、履修の条件ではない。

成績評価

・最終レポート(3000字以上) 100%

(2014年11月21日更新)
2014年度後期授業分の最終レポート提出期限は2015年1月15日(水)15:00
大岡山西9号館2階入口にあるレポートボックス「技術史第二」に投入してください。
「技術史第二」のレポートボックスは、2015年1月22日15:00に撤収します。これ以降はレポートの提出ができません。

担当教員の一言

本授業を受講するに際して、あらかじめ履修しておく授業はありません。学科、学年を問わず、誰でも履修できます。評価は最終レポートを主体としますが、レポートの書き方や評価基準は、授業の中で丁寧に解説します。

その他

連 絡 先:大岡山西9号館7階714号室(内線3776)

このページのトップへ