技術とは何だろうか?人間の生存の基礎かはたまた文化か?本講義では、科学や技術に関する職業に就く受講者が多数であることを考慮にいれながら、この問いを考える基礎として技術史を扱う。
時代的には,古代から産業革命直前までの時期を対象とする。特に,通常軽視されがちな中世の技術にも焦点を当て,これが近代技術とどのようなつながりを持つのかを考察する。
科学技術を将来職業とする学生諸氏に、技術とは何かを考えるための基礎を提供する。
具体的な技術の発展については、通史というよりトピックを中心に議論し、各々の時代における技術の社会的役割、あるいは技術を支えてきた人々などを考える。
第1講 始まりの技術
第2講 人類と技術のかかわり
第3講 新石器革命
第4講 文明の成立と技術
第5講 ローマにおける技術
第6講 技術書の登場
第7講 ヘロンと古代の技術
第8講 アラブ世界と技術
第9講 中世の産業革命
第10講 レオナルド・ダ・ヴィンチ
第11講 職人の世界
第12講 近代技術への飛翔
第13講 レポート指導
中島秀人『社会の中の科学』(日本放送出版協会)
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
出席点30%、学期末試験70%を予定
できるかぎりAV資料を活用します。後期の現代技術史と同じ教科書を使い、補いあう内容です。
人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。
連 絡 先:大岡山西9号館4階409号室(内線3255)
メールアドレ等は「中島秀人」のホームページ」を参照