基礎生物学A 1   Basic Biology A

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担当教員
本川 達雄 
使用教室
木1-2(地球生命研棟)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
1711
シラバス更新日
2014年3月6日
講義資料更新日
2013年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:2

講義概要

I 基礎生物学A、基礎生物学Bともに、様々な生命現象に対する基礎的な理解を得ることを目的とする。講義内容などについては各担当教員が初めにガイダンスを行う。講義の理解を容易にするために基礎生物学実験を合わせて履修することが望ましい。
II およそ下記のような事項について講義する。
生物体(個体・器官・組織・細胞)の構造と機能、生殖と発生、遺伝と進化、分類と系統、脳と行動、生物と環境。

講義の目的

本講義は生命を理解する上で欠くことのできない基礎的な知識を得ることを目的とする。講義内容を生物の「階層構造(物質レベルから個体レベル)」と「生体機能」の関連性を基軸にすることで、現代生物学の基礎的な知識と概念を理解し、人間を含めた<生き物>に対する理解を深めることを目的とする。

講義計画

1.オリエンテーション:本講義の全般的な内容説明等
2.生体を構成している物質:生化学的基礎
3.細胞:その構造と機能(1)
4.細胞:その構造と機能(2)
5.細胞内の情報伝達の仕組み:遺伝、タンパク質合成
6.細胞間の情報伝達の仕組み:単細胞生物から多細胞生物へ
7.組織・器官の構造と機能:発生と分化
8.組織・器官の情報伝達の仕組み:内分泌系・免疫系
9.神経細胞:その構造と機能
10.神経細胞と筋細胞における情報伝達の仕組み:運動系
11.脳:その機能と構造(1):感覚系(視覚)
12.脳:その機能と構造(2):感覚系(聴覚)、記憶・行動・高次脳機能
13.生物個体間の情報伝達の仕組み(1):「小鳥のさえずり行動」
14.生物個体間の情報伝達の仕組み(2)

教科書・参考書等

毎回担当教官が作成したオリジナル資料を使用します。教科書は特に指定しませんが、「生命科学」東京大学教養学部理工学系生命科学教科書編集委員会編(羊土社)、「ケイン生物学」石川統(東京化学同人)を推薦します(内容は本講義と必ずしも一致しません)。

関連科目・履修の条件等

特になし。

成績評価

期末試験とレポートで評価する(レポートの比重大)。

担当教員の一言

講義は最新のトピックスもお話しします。したがって、多少難しい話題も出てきますが、高校で生物を履修していない学生でも、理解できるような平易な説明を心掛けます。前世紀が物理学と化学の世紀と呼ぶならば、今世紀はまさに「生物学」「生命科学」の世紀になるでしょう。現代人の教養リテラシーの一つにもなっている「生物学」をぜひ受講してください。

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